2017年度 電気学会東京支部神奈川支所 第2回講演会報告

講演会概要
2017年12月12日(火) 14時40分~16時10分
神奈川大学 横浜キャンパス 23号館 301教室
「月面上、狙った場所へ ~小型月着陸実証機(SLIM)プロジェクトのご紹介~」
講師 坂井 真一郎 氏(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)
主な聴講者
神奈川大学学生, 一般参加者, 神奈川支所関係者あわせて83名
講演会の様子

月周回衛星「かぐや」等により詳細な月面地図が得られた。今後は,氷や鉱物を探しに極地やクレータといった目標へ向けて探査機を送り込むことになる。従来は「海」と呼ばれる比較的広い範囲で平坦な場所を着陸地点とし,2km程度の誤差楕円範囲に着陸するということで地球との通信により誘導できた。クレータを目指す等といった場合,100m程度の誤差楕円範囲に誘導し,さらに地表を観察しながら安全な場所へ着陸させる必要がある。この場合, 自動車の自動運転のような自律的な制御が必要だが,宇宙空間では放射線への耐性および冷却等の制約から,動作クロック数10MHzのコンピュータで制御を実現する必要がある。月面地図といった既知情報を活用する計算量の小さな自律航法技術の開発について講演された。

宇宙空間という制約下での自律航法等について, 活発に質疑応答が交わされた。